入居者による家賃滞納は、多くの大家・不動産オーナー様、管理会社様が抱える悩みです。

当事務所、”法律事務所羅針盤”では、大家・不動産オーナー様向けの相談サービスを提供しているため、滞納家賃の回収や、滞納者の立ち退き請求・強制退去に関する相談を多数頂きます。

滞納期間が短期間・少額のうちに話し合いで解決できることが最善ですが、再三の連絡に応じてくれない場合は弁護士など専門家への相談を検討されるかと思います。

とはいえ、弁護士に相談すること自体「敷居が高い」と感じる方が多いのではないでしょうか。

そこでこちらの記事では、

・弁護士に相談するかどうかを判断する基準

・家賃滞納問題や立ち退き請求などの不動産に関するトラブルを弁護士に相談するメリット・デメリット

・弁護士に相談した場合はどんな流れで話が進んでいくのか?

について解説します。

弁護士に相談すべきかを判断する基準

マンション管理費滞納

弁護士に相談するかどうかを迷う方は多いように思います。理由としては、「敷居が高い」「緊張する」「お金が凄くかかりそう」などの理由があるかもしれません。ただ、多くの方に共通するのは「弁護士に相談すべきかどうかの判断基準がわからない」「自分は弁護士に相談したほうがメリットが大きいのか判断できない」ということです。そこでまずは、弁護士に相談すべきかどうかの判断基準について解説します。

判断基準1 トラブルの相手と話し合いができる状況か?

まず、第一の基準としてトラブルの相手と連絡が取れ、話し合いができる状況にあるか?ということが基準にあげられます。電話に出ない・訪問しても不在が多い・まともな会話が成り立たないなど、そもそも話し合いができない場合は、弁護士に相談することで、法律を道具として利用して、話し合いを前にすすめるためのアドバイスがもらえます。

判断基準2 話し合いはできても、具体的な支払期限・金額の取り決めができるか?

滞納問題の場合に、たとえ話し合いの機会はあっても「お金ができたら払う」「必ず払うからもう少し待って欲しい」など抽象的な提案しか出てこない場合は、そのままで解決しないことが大半です。相手に、誠実・具体的な行動が見られないときは弁護士への相談を検討する目安といえます。他方、「ボーナスが入る12月末まで待って欲しい」「現在、家族に援助を頼んでおり、あと2週間時間が欲しい」(建物明渡なら)「〇月〇日までには退去する」など、具体的な話ができる場合は、もう少し様子をみることも考えられます。

判断基準3 法律が絡む交渉・各種手続き・書類作成を自分たちで行えそうか?

短期間の滞納の場合は、ご自身で交渉を行うのも比較的難しいことではないかもしれません。しかし、数ヶ月にわたる滞納があり、入居者とまともに交渉ができないような場合は、内容証明や催告書の作成・送付、退去請求、最終的には判決を取った上での強制執行などの手続きが発生します。やはりこれらの手続きにはそれなりの労力がかかりますので、その労力やストレスを専門家に任せるか?自分達で手間をかけて頑張るか?というのも一つの判断基準です。

判断基準4 金銭的or精神的なメリットが弁護士に支払う費用を上回るか?

最終的な判断は、金銭的・精神的メリットを弁護士に支払う費用と天秤にかけた判断になるかと思います。上記の判断基準1〜3に該当するような場合は、放置していても被害金額が大きくなることが考えられます。金額が大きくなるほどに、金銭的な損失や精神的なストレスは拡大していきます。弁護士への相談は、単発であれば1時間あたり1万円前後で相談に応じてくれるところが多いと思います。また、相談の後、実際に弁護士に交渉や、家賃の回収、明渡請求を依頼を検討される場合は、依頼前に明確な見積りをもらうことが可能です。その金額と比べたうえで最終判断を行うようにしてください。

家賃滞納問題 弁護士に相談することのメリットとデメリット

次は、家賃滞納など不動産関連のトラブルに関して弁護士に相談することのメリット・デメリットを解説します。

メリット1 自分で交渉するよりも早く・楽に・確実に滞納家賃を回収できる可能性が高まる

家賃滞納や退去に関する問題は、長期化するとその分、オーナー様側の損失が大きくなります。また、金額が大きくなるほどに、相手側の債務整理などにより回収困難となるリスクも増していくことになります。弁護士に依頼すると、迅速に正しい手段で相手側と交渉できるため、その分、早く確実に交渉や回収がすすみます。もちろん、自分で手続を行う必要も無いので、労力も大きく軽減されます。

メリット2 滞納問題の解決に向けて何をすれば良いかが明確になるので、迷いや不安が無くなる

最もメリットを感じて頂けるのは、実は精神面ではないでしょうか。家賃滞納など問題行動の多い入居者と連絡を取ることは通常それだけで大きなストレスになります。専門家である弁護士を通して交渉することで、そのストレスは大きく減少し、きちんと法令を遵守した手順で手続きを進められるという安心感は非常に大きなメリットとして感じて頂けます。

メリット3 手間のかかる裁判に発展する前に問題を解決できる可能性が高まる

滞納の金額が大きくなったり、問題の解決が遅くなると、入居者と連絡を取れなくなったり、交渉の機会自体を持つことができないなどの状況が生じやすくなります。話し合いによる解決ができない場合は、裁判を起こすという手段が選択肢となります。しかし、当然裁判を起こすと、弁護士との打ち合わせ回数が多くなったり、手続きが複雑化したりし、その分の多くの労力が必要になります。当事務所では不必要な裁判はできる限り回避して退去交渉に注力するなど、相談者様の手間と費用をできるだけ抑えた解決策から提案していきます。

メリット4 早い段階で退去をしてもらうことで、次の入居者をすぐに探せる

長期にわたって家賃を滞納するなど、問題行動の多い入居者の方には、やむを得ず退去交渉を行うべき場合も多いものです。その場合も、弁護士など専門家に相談することで、迅速に交渉をすすめていくことができ、より早いタイミングで退去してもらえる可能性が高まります。結果的に、次の入居者を探しやすくなるので、金銭的な損失を食い止めることができます。

デメリット&注意点1 費用がかかる

デメリットという言い方が適切かはわかりませんが、弁護士への相談を躊躇される一番の理由は、「費用」がかかるという点ではないでしょうか。当事務所でも、単発のご相談は11,000円(60分)、相談後、滞納家賃の回収や退去の請求など実務を依頼される場合は、滞納家賃金額の11%〜という着手金が必要となります。弁護士に相談することでこれらの金額に見合うサービスを受けられるかどうかは、きちんとご判断頂く必要があります。当事務所の場合、まずは単発のご相談にお越し頂くことで、今後取り得る対応策の選択肢と、弁護士に依頼した場合の費用のお見積りの発行を受けて、ご確認いただいた上で判断いただくことを基本方針としています。他の弁護士等に相談される場合でも同様に費用見積もりなど、詳細な説明をきちんと受けてから判断をすることがおすすめです。

デメリット&注意点2 自分に合った弁護士を探すことに手間がかかる

費用の確認ができれば、次に必要となるのは自分にあった弁護士探しです。弁護士の取り扱い業務は多岐にわたります。そのため、すべての分野に満遍なく精通するということは難しく、弁護士各々が経験の中で、得意分野・専門分野を持つことになります。自分の相談したい分野で、解決実績が豊富かどうか?というのは確認したいポイントです。また、信頼できるか?安心して相談できるか?といった人柄も重要な判断基準になるかとは思います。その点は、相性もありますので、一度面談をされて確かめるのがおすすめです。

弁護士に相談する場合の流れ

初回の相談
当事務所では、不動産オーナー様向けの個別相談サービスを提供しております。詳細は下記のページに記載しておりますのでご確認のうえ、お問い合わせください。初回相談では滞納家賃や問題となっている入居者の方の状況を詳しくヒアリングし、今後解決に向けてどんな道筋があるかを説明させて頂きます。また、時間が許す限り具体的な手続きについてもアドバイスを行います。
単発の相談だけで解決しない場合は弁護士から提供可能なサポートの説明とお見積り
初回相談の後、弁護士への依頼が必要と判断された場合、ご希望があれば当事務所のサポート内容と、料金のお見積りを提示させて頂きます。実際に依頼するかどうかは、お見積をしっかりと確認頂いてから判断いただいて構いません。
状況に応じて、退去や滞納家賃の回収に向けた手続きを開始
契約後は弁護士が面倒な交渉や複雑な手続きを代行致します。ご依頼案件のご事情と依頼者様の希望を伺いながら、まずは弁護士名義の内容証明の送付や催告を行うなど交渉をすすめ、できるだけ早く・確実に家賃を回収することを目指します。ご事情によっては、早い段階での退去の請求を行い、新たな入居者に早く入居いただけるようにすることを目指します。
万が一、滞納者が交渉に応じない場合)裁判による強制執行の手続きをすすめる
問題となる入居者が交渉に応じない場合や、連絡が取れないような場合は、裁判による強制退去の手続きを進めます。なお、強制退去の手続を進める場合は、ある程度時間がかかってしまうことが多いため、できる限り交渉による解決を図ることが基本方針となります。
トラブルの解決
いずれの方法にしろ、依頼者である大家様・不動産オーナー様にとって可能な限り利益が大きい方法でトラブルを解決まで導きます。

まとめ

弁護士に、家賃滞納問題の解決・回収や立ち退き請求を依頼する基準と、そのメリット・デメリット、全体の流れについて解説をしてきました。弁護士に相談をするということが、どんなものなのかを少しでもイメージしてもらえると幸いです。

弁護士をはじめとした専門家への相談は、多くの方にとって敷居が高いものなのかもしれません。

しかし、相談を受けていると「もっと早く相談すればよかった」というお声をよく頂きます。

家賃滞納など入居者との間に自力での解決が難しいトラブルを抱えている方は、ぜひ信頼できる弁護士に相談することを選択肢のひとつにもっておいてください。

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